「ぬか漬け」なんて、若い頃はにおいも味も大嫌いだった
「粟おこし」とか「かりんとう」とかのように、ババくさくておしゃれじゃない食べ物なんて若い頃は見向きもしませんでした。
若い頃はね。
こういう味が大好きになったのは、だいぶ大人になってからのように思います。
ぬか漬けのメリット、デメリット
ぬか漬けのいいところは、
・野菜のビタミン量がぬかの発酵によって大幅に増えること。
・ぬかの発酵が野菜本来の味をより濃厚にして、旨みが増す事。
・植物性乳酸菌が豊富。
・便秘解消効果、ダイエット効果あり。
こんなにいろいろ効果がありますが、デメリットが一つ。
塩分が多いこと。
なので、わたしは、ぬか漬けをサラダ代わりに、定番のしょうゆではなくオリーブ油やえごま油をかけていただくのです。
自分で漬ける分には、塩分の調節ができるので、できるだけ塩分を軽くすることも心がけています。
ぬか漬け七不思議
手を洗ってから、ぬかの中にじかに突っ込む時の快感。
決していい臭いとは言えないヌカのにおいが、たまらなく芳しい香りに変化するのが本当に不思議。
においが変化するのです。
いい具合に発酵している時は、えもいわれぬかぐわしい香りがするのですが、ちょっと機嫌を損ねるとにおいはビミョーに変化してきます。
そのにおいを嗅ぎ分けてそれなりの手当をするのがぬか漬けを美味しく保たせる秘訣とも言えますね。
そのにおいの変化は
管理の温度で変わるのか?
かき混ぜる回数なのか?
もちろんそれもあると思うのですが、
わたし思うに、
自分自身の体調が大きく影響しているのではないか?
そう思っています。
ぬか漬けが腐る!?
今から9年前のことです。
2013年、ソネジュンコは子宮頸がんステージ4一歩手前、ステージ3bの診断を受け、2か月近く入院して、抗がん剤と放射線の治療を受けたことがありました。
自分の体力にかなりの自信を持っていた私は、まさか自分がガンだとは微塵も思っていませんでした。
人には自らの体調管理を言うくせに、自分はガンの末期になるまで気づかないなんて、
ありえないですよね。恥ずかしい
今から思えば、ガン発覚前から体調がよくなかったのに、気づかず(というか気づかないフリをして)ふだん通り過ごしていた2013年の年明け。
なんと、
ぬか漬けが腐った
よく、音痴の人に
「ぬかみそ腐る」と言いますが、まさにそれです。
ぬかみそは腐るのだ。
いつもとまったく変わらぬ管理方法だったのに。
いつもとまるで違うにおいになってしまった、わたしのぬか漬け。
そして、ガン発覚。
自分の手から出る物質。
それが発酵を妨げていたなんて。
大ショックでした。
入院して自宅を長期間開けることになったのでそれはそれでよかったのですが、それにしてもね。
だから、同じぬか漬けをしても漬ける人で味がビミョーに違うのは当たり前なのですね。
退院してから、ぬか漬けを再開してみようという元気が出てきたのは、しばらく経ってからでした。
自分の体調までわかるというぬか漬け
自分の健康を測るバロメーターにもなります。
レギュラーメンバーは「大根」「かぶら」「キャベツ」「長芋」
それに加えて夏には「ミョウガ」「オクラ」「きゅうり」などが加わります。
季節の野菜を保存できる最強のツールです!
市販のぬか床も売られていますが、ぬかさえあれば簡単にできますよ。
私のように外出が多い人間でも、冷蔵庫という強い味方がいるので1週間くらいは放置していてもぜんぜん平気。
美味しいぬか漬けに出会ったら、ぬか床を一握りもらってくるのもありです。
私のぬか床もたくさんの方に差し上げて里子を増やしています。
自分のぬか床作ってみませんか?
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