筋肉のありがたさが身にしみた日

パーソナルレッスン

外に出ると、間違ってサウナに入ってしまったのではないかと思うくらいの熱さに身を包まれるような不快な感じ。

大人も子どももみんなこの熱さに耐えてるのね、と感動すらしてしまいます。

この先2ヶ月はまだこの熱さが続きます。

耐え忍ぶしかないですね。

2週間でマイナス10kg減だとどうなる?

さてさて、2月に突然発症した大病でいきなり減ってしまった私の筋肉。

救急搬送、緊急手術、大量の出血、そして輸血、という予期せぬ事態が起こると、人間の身体はこんなにも脆いものなのだと改めて知らされたような気がします。

それまで、普通に歩き、時には小走りで信号を渡り、なにも思わず階段を登って降りていたのが、突然、

気がついたら病院のICUのベッドの上で、数えられないくらいのチューブに全身を繋がれた状態で意識が戻るなんて、誰が予想できるでしょう。

当然、自力で歩けない、起き上がれない、寝返りも打てない。

術後3日経って病棟に移ることになって、やっとベッドから起き上がる練習をすることになったわけです。

つい何日か前までは、何も考えることもなく普通に起き上がって、歩いていたことが信じられないくらい

脚が上がらない。

頭も上げられない。

眼球も自由に動かせなくなるのです。

身体がまったく言うことを聞いてくれない。

すごい経験をさせていただいたものです。

本当に、自分が実際にそうなってみないとわからないことってあるのだと思い知らされました。

不整脈もありながら順調に治っていたはずが、薬が合わず今度は腸の血管が破れたことによる、重度の貧血状態になり、

そこでまた一気に体重が減りました。

2週間でマイナス10kgという状態になったわけです。

試合前のボクサーじゃあるまいし、そんなに急激に体重が落ちたらどうなるのか?

こうなります。

上から「脇」「お尻の下」「ヒザ」

あ〜〜、見るもおぞましい。

筋肉のハリがなくなると、見事に現れたちりめんジワ。

お〜〜!!

こんなことになるわけね!!

半ば興奮と、絶望と共に、自分のボディで体現できたうれしさ、複雑な感覚です。

記念写真まで撮ったわけですからよっぽど嬉しかったのでしょうね。

(やっぱり、ちょっと変人です)

そして、ありがたいことに少しずつ筋肉も回復してきました。

左が4月撮影、右が7月撮影、この時点で体重は5kg増です。

筋肉のありがたさが身にしみた日

しかし、歩くのがこんなにつらいことだとは、思ってもみませんでした。

手すりのない階段なんて、ありえない!

自宅に戻ったらはたしてベッドから自力で起き上がれるのか?

リハビリ電動ベッドの準備をしたほうがいいいのか?

車椅子はどうする?

杖も用意したほうがいいのかな?

本気で考えていた頃もありました。

毎日少しずつのリハビリを続けていくうちに、最初はウチの中でトイレしか行けなかったのがウチを出てゴミ捨てに出られるようになり、それがコンビニまで遠出(?)できるようになりました。

近くの郵便局に行く道すがら、何度も何度も立ち止まり、休憩しながら脚を労わりながら、時には見知らぬおウチの玄関先で座らせていただいたことも、今となっては思い出になっています。

民家の窓ガラスに映る自分を見て、

「おばあさんがヨボヨボ歩いてるなあ」と、微笑ましく思ったこともあります。

今から思えば、それでもめげずに毎日よくがんばったものです。

しかし、人間は幾つになっても回復するのです。

術後3ヶ月ほど経ってようやく休憩なしで歩けるようになった時、本当に感謝したことを思い出します。

このブログを読んでくださっている皆さまにも本当に助けていただきました。

あちらの世界にいく予行演習をして、幸か不幸か戻ってきた身であることを忘れずに毎日を過ごしていこうと思います。

ありがとうございました。

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