もう一つのぜひ伝えておきたい不思議体験

大動脈解離

自分がまさかこんな大病を発症する(この表現はおかしい?)なんて、夢にも思っていなかったし、

それこそ、年明けなどによくある「あなたの今年の運勢は?」とか、

宴会の席などで女子あるあるの「ちょこっと占い」なんかでも、そんな物騒なことを言われたこともなかった、はず。

だけど、現実は想像以上で過酷でした。

73歳まで生きていると、自分の人生の傾向がなんとなくわかってくるものです。(今ごろか〜いと言われそうですが)

私の場合、約10年ごとに試練が訪れるらしいのです。

越えられない試練はない

61歳のガン闘病、その辛さを忘れた頃にやってきた今回の「大動脈解離」

おもしろいことに「試練」と「試練」の間は人一倍活動的で、風邪ひとつ引かず、病院に通うことも薬を飲むこともないほど疲れ知らずで元気だというのが厄介ですが。

私としても、できることならもっとすんなりと人生を歩みたい。

「試練」なんて訪れてほしくないですよ。

でもそれが私の人生なのだから受け入れるしかないですね〜もうここまできたことだし。

まあ本当にあちら側に行った時、先に行った人たちにいろいろ話のネタができておもしろいかもしれませんし。

ということで、

そんな私が体験したもうひとつの不思議体験

あくまで私の体験に過ぎない、ということでサラッと読んでいただければと思います。

救急搬送で病院に担ぎ込まれてからの、緊急手術。

ストレッチャーで担ぎ込まれた時はもちろん麻酔も何も始まっていないのですが、意識は途切れ途切れですがうっすらながら記憶が残っています。

自分ではあまり覚えていないのですが、医師や看護師さんたちの質問にもはっきりと受け答えしていたようです。

「曽根さん、無事に手術が終わりました」という医師の声がけが術後に最初にかけられた言葉だったこともはっきり覚えているのですが、

当然意識は朦朧としていて、今何時なのか?ここはどこなのか?家族はどこにいるか?考える余裕などなかったようです。

術後は、集中治療室(いわゆるICUです)に、なんと3日間もいたのです。

ICUは、言わずと知れた24時間臨戦体制の場所。

昼夜を問わず明るい蛍光灯がギラギラしていて、いつ何時病状が変わるかもしれないという患者ばかりがいる、ドラマや映画でお馴染みの場所です。

24時間、あちこちで機械が拾う心音や呼吸音が聞こえてきます。

少し病状が安定してみると、よくあんなところに3日間もいられたものよね、と感心してしまうほど非日常の空間。

特に私が入院した病院はICUが16床もある大病院だったので、その広さに圧倒されそうですよね。

実際ICUのベッドに寝かされている私が、その広さを感じることはなかったのですが。

そして、そのICUのベッドで意識朦朧の私が見たものは、

ICUの天井を駆け巡る「龍」の姿だったのです。

麻酔のために意識が混濁していたからなのか?

最初の頃は、わけがわからないのですが、

病院ではお決まりのなんの変哲もない白い天井(確か小さい穴が空いているパネル状のものだった)に、私が見たものは確かに龍の頭、胴体、脚、長い尾。

術後は意識が混濁して、「せん妄」になりやすいから注意してください!
・実際にないものが見えたりします。
・時間、日付、場所がわからなくなります。
・辻褄の合わないことを話します。

ご丁寧にこんな指導まであるのです。

けれどICUにいた3日間、天井を駆け巡る、黄色や、赤や、紫の龍の姿を私は見ていました。

少しずつ意識がはっきりしてきて、気管に装着されていた管も外れ声を出せるようになってから、家族に天井の龍のことを話すと、

「天井は白、一色」想像していた答えが返ってきます。

まあ、そうなんでしょうねと思いながら、私の方も一般病棟に移ってしばらくすると、天井は白に戻っていた。

なんていう、取り止めのないつまらないお話でした。

でもこれだけは言いたいのです。

昔から龍神様を祀る神社が大好きで、自然に参拝していたのです。

京都の貴船神社、奈良の大神神社、有名どころはもちろん、こんなディープな場所にある神社にも参拝していました。

奈良県、室生寺の近くにある秘境と言ってもいい場所にあるのが、

その名も「龍鎮神社」。

行って感動したのを覚えています。

この深い緑!龍がひょっこり顔を出しそうでしょ

龍神様に守っていただいたのだと勝手に思っています。

元気になったらお礼参りするつもりです。

こんな話に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

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