『ポートフォリオ』ってご存知ですか?
最近よく聞く言葉です(昔からあったかもしれませんが)
あなたのポートフォリオをお聞かせください、と言われることもあるのです。
なんじゃそれ??
できたらカタカナは使いたくないのですが、私も一応仕事をしているので知らん顔で押し通すこともできないのですね。
ポートフォリオとは?
ポートフォリオとは、元々は「書類入れ」や「紙ばさみ」を意味する言葉で、そこから転じて、様々な分野で「自分の実績やスキルを示すための資料」として使われています。
業界によって意味合いが異なり、例えば金融業界では「保有資産の構成」、教育業界では「学習成果物」、クリエイティブ業界では「作品集」といった意味で使われます。
Google AIより
要するに、その人がどういう仕事をしてきたか、ということらしいのです。
ということで、仕事復帰する前に私のポートフォリオなるものを一度整理してみました。
①ポールストレッチ 2010年
ポール状になった長いものをストレッチに使えないかと思い、寝る間も惜しんで考えたのが
「ポールストレッチ」
そもそもは、今17歳になる孫とチャンバラごっこをして遊んでいたのがことの発端。
子供のおもちゃなので、当然柔らかいものだったと思いますが、
棒状のものを背中にあてて身体を反らせる、とか
棒の両端を持って上に挙げると、何も持たない状態よりもそのテンションがかなりのストレッチになる、とか。
いろいろ使えることに気がついた私は、孫もほったらかしで集中モード。
そこから始まります。
素材、詳しいサイズ、形状など、
一からというより、ゼロから作ることになるので、それこそ暗中模索そのものでした。
しばらくの間、いろんな人を巻き込んで必死で考えていたと思います。
そして、できあがったのが今皆さまに使っていただいている『ポールストレッチ』です。

知り合いの知り合いとか、考えつく限りのコネを使って、必死で探し出したのが堺市にある鉄工所。
そして、その鉄工所にお邪魔して私の考えをプレゼンしたわけです。
人の迷惑なんて一向に考えない、空気を読まない私だからこそできる技(迷惑だったでしょうね、ほんと感謝です)


思った通りのグッズを手に入れ、さあこれからやるぞ!と思っていた矢先、
私にまさかの病魔が襲いかかるのです(なんか、ドラマみたいですね)
そう、末期寸前の子宮頸がんが見つかったのが2013年でした。
がんが見つかってから治療、そして復帰するまでまる一年。
しかしそこから、意外な展開になりました。
2015年にマキノ出版さんからお声がけをいただいて上梓したのがこの本

10年前のことになります。
この本は反響が大きく、メディアにも取り上げていただきました。
②ゆるボール・ストレッチ 2017年
ストレッチが得意な人、どうしても苦手な人、
両極端じゃないかと思うほど、はっきり分かれると思いませんか?
苦手な人は、生まれつきだとか、親兄弟もそうだとか言われることが多いような気がします。
はたしてそうでしょうか?
私はこれまでたくさんの人を指導してきて、ある発見をしたのです。
それは、ストレッチ好きな人は「脱力」が得意であること
たったそれだけなのです。
が、意外なことにその「脱力」がとても難しいわけです。
自由自在に自分の身体を操れる人って、なかなかいません。
それほど難しい。
本来ならば、人間の関節は誰でも動くようにできています。
そんなわけないでしょ
なんて怒らないでください。
じゃあなんで私の股関節は硬いのよ?!
ストレッチがんばってもなかなか柔らかくならないのに😫
それには理由があるのです。
力を抜くことができていない、という理由。
え、それだけ
それだけです。
それにつきると言ってもいいくらい。
力を抜く。
脱力する。
これができればストレッチのスキルはもちろん上がりますし、無駄がなく疲れない身体の使い方ができるようになってきます。
完璧に脱力した状態で筋肉を伸ばすのが、ストレッチの王道なのだ
ところが、完璧に脱力した状態を自覚していただくのは容易なことではありません。
自分が今。力を入れているのか、抜いているのか。
入れているつもりがないのに、力が入っているという状態が続くと、完全脱力がとても難しくなってきます。
私は誰?
ここはどこ?状態になるのですね。
指導する方にしても、脱力状態を意識してもらうって、とても難しいのです。
身体の感覚を共有することができたら、といつも思います。
それほど難しい「脱力」
それを、簡単に体験できる方法を発見して、この本を出版することになったのが2017年でした。

続きは次回。
③ペア・ストレッチ 2015年

④緊縛ストレッチ 2024年

お楽しみに。
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